★オスティア・アンティーカ★


2月18日(日)1500年前に栄えた港町、
オスティア・アンティーカへ。

ローマからテヴェレ川を下り30キロ、
フィウチミーノ国際空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港とも)に
程近い郊外にフォロ・ロマーノをはるかに凌ぐ遺跡
「オスティア・アンティーカ」があります。

 地下鉄の切符で行けるのが嬉しい。(約110円)
テルミニ駅から地下鉄B線に乗り、
エウル・マリアーナ駅でオスティア・リド線に乗り換えて30分程。
やっぱり自力で行くのはスリリング〜。


こは地下鉄乗り換え後の地上駅。

電車はかなり汚かったです。窓から景色を眺めるにも曇ってよく見えない、、。 日本じゃ考えられない話ですねー。

オスティア・アンティーカ駅。

 すごく寂れた田舎駅っぽいですけど、ローマ中心部から車で30分程しか離れていないんです。 駅の改札は1つだけ。

 改札を出るとすぐに歩道橋が見えます。そこから5分程で遺跡に到着できます。

 オプションで行くと結構なお値段ですが自力で行けば入場料、交通費込みでも1000円あれば行けてしまいます。

オスティア・アンティーカ遺跡のエントランス。

 入場料は8000リラでした。(当時1000リラ70円位だったので約600円というところでしょうか。) 見て回るのに3時間は優にかかるこの遺跡。

 入口はかなりあっさりしてます。犬が寝そべることが出来る位。

 エントランスを入るとすぐにこの何処までも続きそうな石畳が出迎えてくれます。

 初め15分程は、歩いても歩いてもさほど大した物が無く(小物が多いとも?)テキトーに見て、時間が余ったら明日の予定のコロッセオに行こうかなーと思っていました。

 でも。甘かった。

 ここは仰々しく遺跡をロープで張り巡らしたり親切に「有名な遺跡まであと何メートル」なんて表示をしてくれないイタリア。(日本だけなのでしょうか???)

その先が本番だったのです〜。

 初めに見える大きめの遺跡。食料貯蔵庫。この写真、この「食糧貯蔵庫」の上に登って撮りました。(ちゃんと階段があって(もちろん階段も当時のものです〜。) 登りきったところから眺めたものです。)

 静かです。観光客より地元の学生(中、高生ぐらい)のほうが多いぐらい。 ピクニックにはもってこいの場所。 (遺跡でそんな贅沢、、、。)

続いて劇場。

 夏にはローマから遊覧船が出され、2時間ほどのクルージングの後、この劇場でなんと野外劇が見られるんです!! 現役で使われているんです。ここ。 すごく粋な計らいですよね〜。

こちらは大穀物貯蔵庫。(多分、、。)

 こんなのが延々と続きます。私自身、自分が何者であるのか薄れてゆく感覚に襲われます。 もう、誰もいないこの遺跡に、確かに人の営みを肌で感じることができるのですから。

 とおく、とおくに車のエンジン音が聞こえます。

 それよりもずっと近くに鳥のさえずりが心地よく耳に残ります。

カピトリウム(神殿)です。

階段を上りきったテラスに大きな支柱が2つ。 「諸行無常の響きあり〜」なんて。思ってたりして。

この後姿のおっちゃん。

 カピトリウムの向い側にまだ続く公共浴場。

 エントランスからずっと続いている道の右と左に遺跡がわんさか広がっています。

遠くから響いていた車の音はこの道路からだったんです。

 遺跡を庭としているにゃんこ発見!!

 人懐っこいので飼い猫らしいのですが、この猫たち。 広すぎる遺跡を道案内してくれているかのように私達の少し前を歩いては振り向いてくれました。

猫に案内される遺跡散歩。

 猫の瞳って何千年の時を達観してきたように見えてしまいます。

 遺跡の時間の流れと猫の時間の過ごし方がシンクロして、ますます現実時間に戻れなくなります。

猫たちが連れてきてくれた遺構たち。

 ある場所からは「あんたたちで好きなところへ行っといでー」という感じでふいと消えてしまいました。

気付くと結構な時間が経っていてびっくり!



 このオスティア・アンティーカともそろそろお別れ。

次は3日目!このローマの旅のメイン!!
「ヴァティカン市国」です!


3日目「ヴァティカン市国」へ