★洞窟住居サッシ地区その1★


マテーラ市街地から旧市街地であるサッシ地区へ入ります。

サッシは「サッソ(sasso、岩石の意)」の複数形。
(oで終わる単語の複数形は殆どの場合、i(sassi)で終わる為)

 新市街の細い通路を抜け、カルスト地形であるグラヴィナ渓谷の裂け目に広がるのがサッシ地区。

異世界の都市を見ているようです。

市街地からサッシ地区をズームで撮影。

現在のサッシ地区に住まわれている方は僅かです。

では!

サッシ地区へ降りてみましょう〜♪

サッシ地区には
手前に広がるサッソ・カヴェオーソ地区と
写真奥に淡く見える洞窟住居、
サッソ・バリサーノ地区があります。

サッシ地区を居として構えた歴史は古く、旧石器時代(サッソ・バリサーノ地区)から第二次世界大戦後頃(サッソ・カヴェオーソ地区)まで。

主にその時々の時代により迫害された人々や貧困層の人々が暮らしていたそうです。

サッシ地区から新市街地を見上げてみました。

いくつもの階段、いくつもの細い路地がどこまでも続きます。

迷子になること間違いなしです…!

 第二次世界大戦頃、
貧困層でスラム化したサッシ地区には
下水設備が無い為衛生状態が非常に悪く、
「イタリアで最も貧しい町」と呼ばれていました。

路地沿いにあった水道。

至る所に小さな広場があるのがやっぱりイタリア。

皆で語らい、苦労を分け合ってきたのでしょうか…。

渓谷が見渡せる見晴台までやって来ました!

結構な高さと谷間から吹きすさぶ風に体の芯まで冷えます…。
(2月ということもあって(^_^;))

こちらがサッソ・バリサーノ地区。

打ち棄てられた住居の名残が無数の穴となり佇んでいます。

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